慌ただしい週末

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 ふと気づくと明日からもう12月ですね。1年があっという間に過ぎていきます。

 さて、この週末も慌ただしくなりました。土曜日の今日(30日)は急きょ、特定秘密保護法案に反対する県北遊説キャラバンを組んだため、延岡市、門川町、日向市に遠征。夕方、宮崎市中心部の山形屋前本日最後の演説を締めくくりました。

今は県連の事務所に戻って雑務を済ませていますが、この後は夜の会合がダブルヘッターで予定されています。いろんな方と意見交換してこようと思います。

 明日も予定はぎっしりですが、元気に週末も走り回ります。

【渡辺創】

知事の出馬表明で考えた

 宮崎県議会11月定例議会の一般質問が今日(27日)から始まりました。

 初日は事前の新聞各紙の報道もあり、再来年1月に任期満了を迎える河野俊嗣知事が、残すところ1年強となった次期知事選へ出馬表明するか否かに注目が集まりました。

 結論から申せば、知事は最初に登壇した自民党・坂口議員の質問に応える形で出馬の意向を表明しました。私も9月議会の民主党県議団代表質問で、態度表明を求めましたが、その時点では「然るべき時に判断する。1年以上前に問われること自体に驚いている」などと答弁し、態度は鮮明になりませんでした。その後、東国原前知事の出馬意向が報道されたり、主要経済団体からの出馬要請があったりと環境が変化したということでしょうね。

 さて、今日は河野知事の2期目への出馬表明をテーマにしますが、記したいのはその賛否や評価ではなく、政治家の意思の示し方・・というかロジックの組み立て方による印象の違いについてです。

 今日、本会議場で知事の答弁を聞きながら、気になったのは「受け身での出馬表明」との印象が漂ってしまったことです。

 おそらく新聞やテレビで知事答弁の要旨を短くまとめると、こうなります。

 「次期県政においても重責を担わせていただきたい。宮崎県の先頭に立って、宮崎の希望に満ちた未来を切り拓いて参りたい」

 おそらく、こうまとめられるはずです。「どこが受身なの?」と思われるでしょうが、実際は、知事の答弁を頭から聞いているとここに至るまでに縷々説明があります。正確にメモしていませんので、記憶に頼りますが、ざっくりまとめれば、知事答弁の組み立ては次のようになります。

①就任以来、口蹄疫からの復興、鳥インフルエンザ、新燃岳の噴火活動などの危機事象に全力で対応してきた。 

②危機事象への対応が落ち着いてからは、宮崎の今後の発展を考え、対話の県政を進めながら、南海トラフ対策や産業基盤の強化(東アジア戦略やフードビジネス、東九州道開通を見越した施策展開も含め)に力を注いでいる。人口減少社会も見据えて将来の宮崎を支える人財作りにも力を注いでいる。 

③自分自身は与えられた任期を全力で一所懸命やることしか考えておらず、9月議会のような答弁(「しかるべき時期に判断」)になった。 

④しかし経済10団体の要請や様々な県民の方々から要請を受け、温かい声援をいただいた。その声に背中を押された。 

⑤したがって、「次期県政においても重責を担わせていただきたい。先頭に立って宮崎の希望に満ちた未来を切り拓いて参りたいと決意し、出馬を決断した」

 カギカッコ以外は正確な単語ではありませんが、まあ趣旨はこういう組み立てでした。

 さて、みなさんの印象はいかがでしょうか?

 非常に論理的ですが、これでは説明文。というのが私の印象。

 私は元々毎日新聞の政治部記者でしたので、政治家の演説や国会答弁を聞く機会は少なくはありませんでした。その立場で考えると、今日の答弁はもう少し工夫ができたかなというのが正直な感想です。議会や経済団体からリーダーシップに疑問符を投げかけられている(私がそう思っているかはともかくとして・・・)河野知事が、今日の答弁で最も強調すべきだったのは「明確な意欲」と「自ら判断するという政治家としての強いイメージ」だったはずです。そうであれば、同じ内容を並べ替えるだけでも実は印象は変わったはずです。

 たとえば一例。①〜⑤を、⑤→③→④→①→②と並べ替えてみましょう。

 少し調味料を加えながら、答弁風にまとめれば・・・・

 「次期知事選について私の動向を問う質問をいただきました。私は次期県政においても重責を担わせていただきたい。県民の先頭に立ち、宮崎の希望に満ちた未来を切り拓くため、次期知事選にも立候補いたします。9月議会で答弁したように、私は与えられた任期を全力で一所懸命に務めることを自らに課していますが、経済団体また多くの県民の皆さんから要請を受け、温かい声援を送っていただいたことが決断にあたり、大きく背中を押してくださったことは間違いありません。就任以来、口蹄疫からの復興、鳥インフルエンザ、新燃岳の噴火活動と危機事象と対峙をしてきました。一定の落ち着きを取り戻した今は宮崎の未来を考え、南海トラフへの備え、宮崎の産業基盤の強化、そしてまた人口減少社会においても宮崎のエネルギーを生み出していくための人財づくりに力を注いでいます。この取り組みをしっかりと実のあるものにするためにも、2期目も県政のかじ取りを担う覚悟で取り組んで参ります」

となるはずです。

 もちろん他にも組み立て方はあると思いますが、やはり政治家の言葉は、印象も含めメッセージ性が大切なはずです。まあ、今日の答弁も丁寧に説明しようとする河野知事らしさと言えばそうなのですが、今日の場で最も重要なのは、説明よりも自らの意思や意欲をより明確にすることであり、その熱意を県議や職員に伝えることだったと思います。

 そのあたりの違和感が「受け身の表明」という印象になったのかなと感じています。

 まあ知事の答弁に対して少し生意気なことを書いてしまったかもしれませんが、新聞やテレビの報道では伝えきれない「現場の空気」をお伝えしたかったとご理解ください。

 さて、県知事選まで一年強。これからさらに環境変化があるのかもしれません。その辺はよくわかりませんが、11月定例議会も一歩一歩頑張ります。

【渡辺創】

緊急街頭!

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 11月24日午後、今国会の焦点となっている「特定秘密保護法案」について反対の立場で街頭演説を行いました。場所は宮崎市中心部の山形屋前交差点です。党本部国民運動委員会の呼びかけに呼応して緊急実施しました。

 この法案はやはり課題が少なくありません。自公両党とみんなの党、維新の会両党との修正協議を経ましたが、逆に後退してしまったという印象すら持っています。

 私は当然、保護すべき国家機密はあるし、国益を考えた時に一定程度の期間その公開を控えるというのには一定の合理性があると考えます。しかしやはり今回の法案は曖昧なことが多過ぎます。第三者によるチェック、秘密の指定期間、国会の関与など様々な面で拡大解釈による恣意的な指定の可能性がどうしても排除できません。

 機密を守る仕組みが強化されれば、本来機密に値しないような「都合の悪い」情報も出したくなるのは人の性。だからこそ、国民の知る権利や報道の自由を制限する可能性がある法案には、無責任な拡大解釈を許さない明確さが必要と感じます。

 国会での審議に対して、我々地方議員ができることは本当に限られます。また、この法案を前に、自らが暮らす宮崎に仲間の国会議員がいないことは痛恨の極みですが、明日朝も仲間とともに街頭に立ちます。

 「漠然とした不安」が「明確な課題認識」に変わり、多くの方々に問題を共有していただける「気づき」のきっかけになればとの思いです。

【渡辺創】

11月定例議会はじまる

Cimg2673 11月定例県議会が今日(22日)から始まりました。会期は12月10日までの19日間です。一般会計9429万円の補正予算案など29議案が提案されました。今年度開設するフードオープンラボのレベルをより上げるための整備事業などが中心です。

 一方で注目されているのが、1年後に近づいてきた知事選に向けての河野知事の去就。本日の宮崎日日新聞によれば、今議会中に出馬表明する意向を固めたとのこと・・・・。9月定例議会の代表質問では、明確な答弁をもらえませんでしたが、今回はどのようにおっしゃるのでしょうか。

 今回は本会議での一般質問はありませんが、気合を入れて臨みます。

【渡辺創】