口蹄疫の発生拡大、言葉の尽くしようがありません。本当に深刻です。
9日夜に都城での発生を知らせる連絡を受けましたが、愕然としました。さらに日向、宮崎、西都でも確認とのこと・・・。とにかく各地域での封じ込めに全力を注ぐしかありません。以前から繰り返してきたことですが、私は私の立場でできることに取り組みます。
9日、10日と西臼杵にいましたが、ある場で畜産農家の息子さんと話す機会がありました。様々な感情をお持ちのようでしたが、お互いが話をした後に「胸のつかえが少しとれた。よかった」と握手しながらつぶやいて頂きました。ただただ頭が下がりました。
最近、報道の方から「口蹄疫は参院選の争点ですか?」と聞かれることが少なくありません。正直、その質問には違和感があります。もちろん私が政権与党の候補予定者として挑戦する以上、政府の口蹄疫対策への評価が投票行動に影響するのは当然でしょうし、それを受け止めなければいけません。しかし争点かと問われれば・・・。まずはとにかく感染拡大を止め、いかにして宮崎の畜産を再建するか、畜産以外でも大きな影響を受けている宮崎経済をどう下支えするか、その意味では党派を超えて一致しています。まさにオール宮崎、県民総力戦の最中だと思っているからです。
その中で私の仲間である民主党系議員は、政権与党の一員としてどのような責任を果たしていくのかが日々問われ、その重責を背負って奔走しています。自民党も、その他のみなさんもそれぞれの立場で奮闘されているのは同じです。誰一人としてこの状況に心を痛めていない人間はいません。1日も早くふるさと宮崎に、宮崎らしい笑顔を取り戻さなければいけません。
菅内閣の人事で、副農水相として宮崎に入っていた山田正彦さんが大臣に昇格。その後任に篠原孝さんが就きました。農水省出身で、以前から民主党の農林水産政策を引っ張ってきた方です。衆院長野1区の選出です。毎日新聞政治部記者時代に、篠原さんが主催した民主党幹部の農業視察で、長野市内のりんご農園(確か川中島の近くだったと記憶していますが・・・)に取材に行ったことがあります。時間を越えて農家のみなさんと熱心なやりとりをしていたことを思い出します。宮崎1区の川村秀三郎さんとは農水省の同期入省だったはずです。いずれにしても政府の責任者として現地宮崎できちんと責任を果たして下さると信じています。
写真だけでも、宮崎らしい姿を発信したいと思います。山並みは日之影町からの眺め。花は季節はずれのコスモスです。お邪魔したお宅に二輪だけ咲いていました。いずれも撮影は9日ですが。
渡辺創