新たな決意の一日

 「鳩山首相が党幹部に辞意を伝えた」というニュースメールが携帯電話に届いたのは、2日午前9時50分、県南の串間市に向かう車の中でした。その後、両院議員総会での正式表明があり、小沢幹事長も退くというニュースが続きました。

 昨日もブログで書きましたが、私は要職にある者の進退は、状況や影響、必要性を勘案して自らが判断すべきものと思っています。鳩山総理は「普天間問題による社民党の政権離脱」と「政治と金」を直接的な理由として挙げたそうですが、その決断を受け止めるしかありません。両氏の辞意表明には賛否両論あると思います。実際、私のところにも「もっと早くやめるべきだった。当然の辞任だ」「もう少し責任を持って政権運営を続けるべきだ」など様々な声が寄せられています。

 今日、複数のメディアから「次の代表は誰が望ましいか」という趣旨の取材を受けました。急な展開に具体名を挙げるような段階まで頭の整理がついていませんが、代表を選ぶというのは、今の状況の中で事実上総理を選ぶことです。現時点ではどういう結論になるのかわかりませんが、国民に対し責任を持って政権運営、国家運営にあたる人物であることが、当たり前のことですが、最も重要なことだと感じます。今回は国会会期中の緊急事態のため、投票権は現職国会議員だけとのことですが、今後の政権運営をいかにきちんと行うかにしか国民の信用を回復する方法はないはずです。

 宮崎では、昨日来県した鳩山総理が責任を持って口蹄疫問題に対処することを約束したばかりです。行政の長としての総理発言ですから、総理が変わってもその姿勢は変わりません。

 厳しい情勢、厳しい声の中ですが、その声を受け止めながら前に進むしかありません。民主党にとって新たな決意の一日になったはずです。

渡辺創