目の向けどころ(出張の足跡1)

Cimg0786_2 朝晩の気温がぐっと下がってきました。まもなく秋も本番といったところでしょうか。今年は例年より1カ月長かったクールビズも終了間際。慣れてしまえば、何ということはありませんが、しばらくは「首を絞められるような」ネクタイを我慢しなければなりませんね。

 さて、すでにブログにも記しましたが、先週まで出張続きでした。有意義な時間でしたが、案の定、宮崎に戻ると仕事が山積み。一心不乱に溜まった仕事と格闘する毎日です。そんな中ではありますが、出張先での出来事を少しずつ記していこうと思います。

 今回の出張のスタートとなった14、15日は、民主党本部との打ち合わせや会議などの党務。15日に国会近くのホテルであった「全国幹事長・選挙責任者会議」には、田口雄二・県連幹事長とともに出席しました。今回の幹事長会議は、野田代表(総理)体制となって最初ということもあり、新役員の顔見世的な要素もありましたが、積極的な議論が行われ、18地方組織が発言。輿石幹事長、樽床幹事長代行、仙谷政調会長代行、高木選対委員長らが答弁しました。

 野田総理も会議冒頭で「地域の中で根を張っている地方組織の後押しが必要。改めて野田政権を支えていただけるようお願いする」とあいさつ(写真)。復興財源確保のため第三次補正予算の早期成立、東電福島第一原子力発電所の年内冷温停止(ステップ2)、円高対策などに取り組む覚悟を強調しました。前日発表された資産公開にも触れ、歴代で最も資産の少ない首相として笑いを誘う場面もありましたが、野田総理の決意のこもったいい挨拶でした。新聞記者時代から多くの政治家の様々な場面での挨拶を見てきましたが、野田さんの挨拶は話題の硬軟も、緩急もきちんと意識されたもので、なかなか引き込む内容です。

Ccf20111024_00000  さて、前段が長くなりましたが、全国幹事長会議では、宮崎県連からも私が発言をさせてもらいました。発言の内容は、

①東日本大震災の復興に国が全力を注ぐことは当然。遠く離れた九州からもできる限りの支援に取り組む。

②ただ大震災以降、全国の各地域が抱える地域的には大きな課題になかなか目が向きづらい、光が当たりづらい状況がある。例えば宮崎で言えば、道路網など社会インフラの整備促進、口蹄疫からの復興、新燃岳対策など。

③大震災の復興が時間も要する大テーマの状況だが、そういう埋もれかねない課題にもしっかりと継続して目を向ける姿勢を持たなければならず、その姿勢をきちんと示すことが「国民の生活が第一」を標榜した民主党の責任ではないか。

④その姿勢をきちんと示すためにも、大きな地域課題を抱えた地方を対象にした「協議会」など取り組むための「枠組み」「形」を党内にきちんと整備することを求める。・・・・・という趣旨のもの。

 答弁に立った樽床幹事長代行は、組織作りに向けて責任を持って取り組むと積極的な発言をされました。その流れをもう一押しするために、週明けの月曜日(17日)、県議会の会派「新みやざき」として樽床幹事長代行と面会した際にも再度要請。その様子が18日の宮崎日日新聞(写真2枚目)に報じられています。

 具体的な形を求めていくという今回のイメージは、仲間内でも何度か議論してきたものでした。

 厳しい現状にある地域の声を、選出国会議員というルートだけでなく、別ルートで政権与党の真ん中に持っていくこと。言わば「ルートの複線化」が重要だとずっと考えてきました。地元選出議員が地元の声を必死で伝えるのは当然であり、どこの議員も取り組みます。だからこそ、厳しい状況を伝え、必要な施策を実現するためには、「考えられる手法」と「持ち得る接点」を駆使し、必要性と重要性をより広く永田町・霞ヶ関に浸透させなければなりません。その一つの手段を、党本部の中に形として設けることができれば言うことはありません。あとはその枠組みをどう有効活用していくかです。

 この件については、党本部幹事長室で検討が進んでいるようです。

 県議になって半年。三十代半ばの私にとって新聞記者時代の経験しか大きな支えはありませんが、私なりの手法で、私のできることをしっかり見つけ、果たしていきたいと改めて決意しています。

【渡辺創】