新しい歩み

F1050710 もう夏かと思わせるような陽気になっています。

 4月30日に任期が始まり、今日(5月2日)が事実上の初登庁となりました。今年は大震災を受けた節電の取り組みで、クールビズも1カ月早くスタートしています。任期最初の登庁は、早速ノーネクタイ。あいさつ回りや手続きなどで議会棟から出入りを繰り返していますが、じんわりと汗ばむ陽気です。

 現職だった方々は、昨年度分の政務調査の報告期限が迫っているとのことで、意外と多くの議員が登庁しているようです。今、私の目の前でも民主党の大先輩、井上紀代子さんがパソコンと格闘中。私もこれから夕方まで書類や資料の整理に追われる予定です。

 さて、明日5月3日で、祖父・渡辺紀が死去してちょうど1年になります。このブログでも、慰めや激励へのお礼を書いたことがありますので、ご存知の方もいらっしゃるかもしれませんが、祖父はかつて旧東諸県郡(国富、高岡、綾)選出の県議を務めていました。現職だったのは、もう20年も昔の話ですが、私も政治活動を始めて、祖父が大変たくさんの方々にお世話になっていたことがよくわかりました。祖父と同じように大柄で、太い眉毛の私を見て、懐かしがってくださる方も時折いらっしゃいます。改めて本人に代わってお礼を申し上げたいと思います。

 命日に先立って4月30日に1年祭を国富町で行いました。

 振り返ってみると、1年前の5月3日、夏に控えた参院選の候補予定者だった私は、危篤の知らせを受け、夕方にあった会合をこっそりと抜け出し、病院に駆けつけました。祖父は、体を半分起して、人工呼吸器にあわせてわずかに息をする状態。意識はすでにありませんでしたが、しばらくの間、手を握って過ごすことができました。その後、どうしても外せない日程のため、臨終には立ち会えませんでしたが、息のあるうちに、手のぬくもりがあるうちに、短くても時間を共にできたことは本当に有難かったと思っています。

 その1年後、選挙区は異なりますが、祖父と同じ県議会で政治家としてのスタートを切ることになりました。しかも任期初日が、祖父の1年祭。自分に課せられた役割をしっかりと果たしていくことを墓前で改めて決意して、最初の一歩を歩み始めました。

 祖父の墓の回りには、小ぶりの黄色い花が咲き乱れていました。写真はその様子です。

【渡辺創】