山形屋前交差点

IMG_2990 毎月19日に「19日集会」というのが宮崎市の山形屋前交差点で開催され、各野党の代表者や市民がマイクを握っている。今月は土曜日のため、お昼12時過ぎからの開催で、買い物客でにぎわう繁華街の真ん中で、立憲民主党を代表してしばらくお話をさせて頂いた。

 想像がつくだろうが、集団的自衛権の行使を可能にした安全保障関連法の成立日・2015年9月19日の「19日」から来ている。急迫の状況でもないにも関わらず、国民の不安感だけをあおり、憲法違反の法律を成立させたことは大きな誤りであったし、国民の合意形成という政治が最も大事にしなければならない作業も軽んじた暴挙だったと今でも思っている。地方議員ではあるが、その思いを忘れないように余程のことがない限り参加している。

 さて、会場となる「山形屋前交差点」というのは、宮崎での街頭演説の聖地とでも言えばいいのか、特別な場所である。東京であれば「有楽町駅前」や「新橋駅前」、「新宿西口」といったところだろうか。どの党も党幹部を迎えた大きな街頭演説会は大体ここだ。子供の頃だったが、社会党のマドンナ旋風の時に土井たか子さんが来られてこの交差点が人であふれたというニュースがあったのを覚えている。

 私がこの場所で最初にマイクを握ったのは、おそらく参院選を控えた2010年の春だったと思う。それから何度ここでマイクを握っただろうか。自分の選挙、党幹部との演説会に、19日集会のような党の枠組みを超えた集会、そもそも毎週月曜日の朝は同じ党の仲間と民主党時代から7年間定例街頭演説を続けている。それだけでももう数百回という世界だろう。

 政治活動を始めて9年が過ぎた。街頭演説というのは時に辛い。だが、政治家にとって思いを人に説くという基本的かつ根源的な重要な仕事であり、修行の場でもあると思う。これからも何百回、千回とこの場所から政治のあり方を説き、宮崎の山形屋前で最も演説した政治家となりたいものだ。そんなことを考えながら明日は月曜日。さあ、朝は山形屋前だ。気合を込めて風に向かって立ち、しっかりマイクを握ろう!

 現在、1月20日午後10時35分。予定していた仕事はまだ残っているが、今晩は少し早めに休もう(^-^;

【渡辺創】

母校にて・・

23313 新しい一年が始まり、あっという間に2週間が過ぎようとしています。時間の流れが本当に早いと感じる毎日。3月末には3期目を目指す予定の選挙が始まるので、慌ただしさにもより拍車がかかりそうですね。

 そんな中、1月11日に地元であり、母校の宮崎市東大宮中学校で教壇に立つ機会を得ました。

 教員免許もないのに何を教えるのか。もちろん普通の教科ではありません。「なるには教室」というキャリア教育の一環で、対象は1年生。私に加え弁護士さんや歯科医師さんなど8人がそれぞれ授業を受け持ちました。

23321-1 私に与えられたのは50分の授業2コマ。ほぼ同じ内容の話を2グループにする形で、それぞれ私の授業を選んでくれた20~25人ほどの生徒さんが話を聞いてくれました。「県議会議員の仕事について」ということでしたので、中学生にもわかるように地方自治の仕組みを解説しながら、身近に感じてもらえるように教育委員会と学校の関係、もし予算が通らなかったら学校がどうなるのかというような話もしてみました。子供たちからも「クーラー整備はどうなるのか」「先生がいつも予算がない、予算がないと言うがどんな意味なのか」など鋭かったり、ユニークだったり、たくさんの質問も頂き、なかなか有意義な時間になりました。意識して生徒さんとともに考える時間にしたかったのですが、まあ何とか及第点というところだったでしょうか(^-^;。

 さて、驚いたのは受け持った教室が、偶然にも私が中学1年時の自分の教室だったこと。まあ、なんと運命的というか、いろんなことを思い出しながら、感慨深い気持ちになりました。実は私、大学1年まで「金八先生」の再放送を観ながら「中学の先生になろうかな」と結構真面目にも考えていたので、こんな形で夢叶うとは・・。しかも母校で。

 最後に笑い話。実はうちの長女も同中学の1年生。多感な時期なので「嫌がったら控えよう」と学校から打診があった時に内心恐る恐る聞いてみたのですが、「別にいいよ」とのこと。ただ、さすがに僕の授業は受講していませんでした(涙)。まあ、当たり前ですかね。ただ「友達がお父さんの授業、面白かったって言ってたよ」とご機嫌は悪くなかったので、父親としてはホッと胸をなでおろしたところでした。

【渡辺創】