手のひら

Ca059t0b_2  宮崎県内で街頭活動を続けています。民主党の宣伝カーを走らせながら、ポイントポイントで車を止め、街頭演説を繰り返します。12日は延岡〜日之影〜高千穂〜五ヶ瀬を往復しました。

 移動中や演説中に手を振ります。記者時代に取材する際にもよく見かけた光景でしたが、白い手袋をするのは、そのほうが目立つからのようです。私もアドバイスを受け、手袋をつけようとしたのですが、手が大きくて入りません[E:coldsweats01]車内にあった軍手で代用です(写真)。まあこちらの方が私らしい気もしましたが。

 手と言えば、政治活動を始めてから、多くの方と握手をさせていただくことが増えました。厚くたくましい手のひら、か細く白い手のひら、人柄がにじむような温かい手のひら、屋外の作業で冷たくなってしまった手のひら・・・。それぞれの方々の人生の歩みや想いが凝縮されているように感じます。

 学生時代に中国・内モンゴル自治区の砂漠の村に2週間ほど滞在したことがあります。その村で親しくなった同じ年の青年がいました。別れる際、握手を交わした彼の手のひら。土色がしわにしっかりと刻まれ、硬く硬く、家族を背負って懸命に働く手のひらでした。村を離れる車の中で、しばらく自分の手のひらを見つめながら、考え込んだことを思い出します。

 政治家が有権者の皆さんと握手をさせていただくのは、親しみを込めるだけでなく、人生の年輪が刻まれた手のひらを感じ、みなさんの想いを背負う覚悟を改めて自らに問い直す作業でもあると感じている毎日です。         渡辺創