5日から宮崎県議会環境農林水産常任委員会の県外調査に出ています。宮崎空港から福岡経由で小松空港(石川県)に入り、富山市の次世代園芸施設や世界農業遺産に認定されている能登半島(石川県)の取り組みなどを視察してきました。最終日の今日(7日)は東京に向かい、港区の「みなとパーク芝浦」で国産材の活用状況を調査する予定です。この原稿は、東京に向かう北陸新幹線の中で書いています。今年3月に開業したばかり。もちろん初めての乗車ですが、学生時代を新潟で過ごした者としては糸魚川を新幹線が走っているのは不思議な感じです。
5日は富山、6日は金沢で宿泊しましたが、どちらの街も新幹線開業効果も相まって、元気があります。海外からの観光客も目につきます。
富山は、宮崎と似ています。県の人口は108万人(宮崎県111万人)。県庁所在地の富山市は、平成の大合併前が人口30万人、合併後が40万人と宮崎市とほぼ同じサイズ。どこの地方都市も抱えている中心市街地の衰退という課題にきちんと向かい合いながら、路面電車や低床のLRTなどをうまく活用して、中心部から放射線状に都市が広がっていく(「生活がつながっていく」と表現する方が適切かもしれません)都市経営をしています。全国でも注目されていて、昨年訪れた際に県や市の担当者のほか地元地銀のトップとも意見交換させて頂きましたが、街づくりにしっかりとした“理念”を感じました。今回は、あまりゆっくりと歩けませんでしたが、改めて再訪したい街です。
石川県も今回は能登半島が中心でしたので、金沢市の滞在時間は短かったのですが、今朝は早起きして5時半から金沢市内を2時間散策。金沢駅至近のホテルから長町武家屋敷跡、香林坊、金沢城公園付近、近江町市場、駅周辺と歩きました。兼六園まで足を延ばしたかったのですが、次の機会に。言うまでもなく、歴史と伝統、文化が根ざした格調ある美しい街ですが、駅周辺の再開発も含め、都市を構成する様々な要素が落ち着いた形でマッチしている「居心地のいい」街です。
その街の風と香りを感じながら、「気付き」と「頭の整理」の時間になる出張先での朝散歩。大切な時間です。視察先の話は、また回を改めて。【渡辺創】