少々時間が経ちましたが、先日記した「全国青年都道府県議の会」の続きです。
2日目の研修で羽田空港の関連施設を視察しました。羽田空港は言わずと知れた日本を代表する空港。私も上京の際は、ほぼ空路ですから(時には陸路や海路でゆっくりというのも悪くありませんが・・・)、必ず利用しますし、政治部記者時代もよく利用しました。政治部記者時代の利用法は、もちろん出張の行き帰りもそうですが、地元から戻る政治家を待ち構えたり、話を聞くために追いかけて行ったり・・・。そんな折に時間潰しで空港内の理容室に寄ったりすることもありました。
遠いところへ向かう旅立ちの場所という空気感や、さまざまな土地の風や香りが混じり合ったような独特の雰囲気が心をくすぐる場所。いろんな思い出がありますが、東京で好きな場所の一つです。実は旅客機好きで、それも影響していそうです。
話が大きく逸れましたね。話題を戻します。羽田空港は今年で開港81年。300メートルの滑走路1本で始まり、GHQの接収を経て、1960年代に利用客が急増。東京五輪もあり、モノレールや首都高速など都心部のインフラ整備が進んだことも影響したようです。1970年代には日航がジャンボ機(ボーイング747)を投入。座席のパッケージ販売が始まったことで値段も下がり、利用層の拡大につながりました。空港の海上化が進んでいますが、羽田空港・関連施設の面積は1500haにも及び、東京都千代田区より広いそうです。
そんな羽田空港は、一昨年に4本目の滑走路となるD滑走路が完成。年間の発着回数が約34万回から38万回に拡大。この4万回というのは、平均的な地方空港一つ分に相当するそうで、将来的には44万7000回まで拡大させていく意向とのこと。国内線では使用機の小型化が進み、JALではすでにB747は姿を消しました。現在、羽田発着機の5割を短中距離用のB737が占めるそうです。一度に大量輸送する考え方から、無駄なく便利にという方向に進んでいるわけです。
話があっちこっちしていますが、今回お示ししたかったのは、実は写真です。1枚目、2枚目ともに新しい羽田D滑走路を海上から撮影しました。D滑走路は空港の沖合に新設され、連絡誘導路でつながっています。その滑走路は、東京湾の海上航路と多摩川の流れを塞がないために、2500メートルに制限されました(おそらく本当は4000メートル級の滑走路がほしかったところでしょう)。さらにその工法も費用の軽減と多摩川への影響を考慮し、ハイブリット方式と呼ばれる埋め立てと杭打ちを合わせた形になっています。杭打ち側は南側というか、多摩川河口側で川の流れを堰き止めないようになっているわけです。
写真1枚目は、埋め立てと杭打ちの切り替え地点の様子。2枚目が杭打ち方式の滑走路の上を飛行機が移動している様子です。その様子を至近距離から見れる貴重な経験でした。もっと構造等の話を詳しく書きたいところですが、きりのない大原稿を書いても、読んでいただく皆さんにご迷惑な気もしますので、この辺でやめておきます。
なんとなくとりとめのない話になってしまいました。申し訳ありません(苦笑)。ちなみに写真3枚目は、新しい物流センター(TIACT)の様子。4枚目は海上から視察した際の船内での一コマです。
【渡辺創】