8月15日

P1230223_2 昨日は、65回目の終戦記念日。全国各地で記念式典や催しが行われ、慰霊、鎮魂の1日となりました。

 そんな中で、個人的に印象深かったのは、毎日新聞社会面の米軍が南九州上陸に向けて詳細な地図を作っていたと報じた記事。(西部本社版だけの掲載かもしれませんが・・)

 福岡教育大学名誉教授の赤木祥彦さんが入手した米陸軍地図局作成の地図には、鹿児島や宮崎県の沿岸部などを中心に海の水深や山の起伏、幹線道路などの詳細が正確に書き込まれていたとのこと。

 南九州からの上陸作戦を想定したものだったのでしょうが、米軍の情報収集能力の高さに感心するとともに、もし終戦が2週間でも1ヶ月でも伸び、南九州上陸が現実となっていたら、南九州の戦後は、今の宮崎はどうなっていたのだろうかと考えさせられる時間になりました。

 夜は隣地区である花ケ島自治会の夏祭り(写真)に家族でお邪魔しました。盆踊りや金魚すくい、綿菓子、カキ氷などに子どもたちも大喜び。私も小中学校の同級生や先輩、後輩との再会もあり、本当に楽しいひとときでした。老若男女を問わず、生き生きと過ごす姿が印象的でした。

 戦争というのは、こういう一人ひとりの人間の命が奪われていくことであり、65年前にその現実が日本にあり、今も世界各地で戦禍が続く。一人ひとりの人間の命の重みを、その尊さを決して忘れてはいけないと改めて誓う終戦記念日でした。

渡辺創