5月14日、県議会文教警察企業常任委員長として新しい庁舎が完成し運用開始した「えびの警察署」の落成式へ。河野知事や蓬原議長らも参加し、式典は無事終了。えびの署の新しい歩みが始まりました。
その帰途、道の駅「えびの」に立ち寄り、店内の農産物などを眺めていると、目前の田園の向こうにそびえる霧島連山・新燃岳からぐんぐんと噴煙が上がり始めたのです。ニュースによると、噴煙の高さは4500メートルに達したとのことです。自然の驚異を目の当たりにし、そのスケールにある種の畏怖を抱くと同時に、なかなか収束しない状況に改めて深いため息をつくところでした。降灰による影響は各方面に渡ると思いますので、交通安全も含めて皆さんお気をつけて。
霧島連山の火山活動と言えば、もう一つ気になるのが硫黄山の火山活動です。えびの市を流れる長江川や川内川の白濁、酸性化、重金属物質の検出問題はいかにして安全性を確保しながら、農業への影響を最小限に食い止めるかが大きな課題になります。
今日は農林水産省の副大臣が視察し、知事や議長、えびの市長らが同行したようですが、私も会派の仲間と9日に現地を訪問しました。写真のように川は乳白色に白濁し、かすかに硫黄のような匂いを感じるような気も・・・。河川の両側には、県内でも有数の米どころの水田が広がっていました。
県執行部の説明によると、川の上流が新燃岳噴火による立入規制区域になるため、なぜ急に川の状況が変わったのか明確な理由はわからないとのことですが、硫黄山の噴火活動とのつながりを疑うのが自然だと思います。今日公表された県の調査によると、検査数値は大きく下がったようですが、きちんと状況を見極め、臨時的対策と恒久的対策の二つを考えていくことが今後のポイントになりそうです。
【渡辺創】