県議会で同じ会派「新みやざき」に所属する井上紀代子、田口雄二両先輩とともに5日午前、県立宮崎西高校を訪ねました。目的は、同校で開催中の県教委「普通科高校サマーセミナー」の見学です。
このサマーセミナー、今年が7回目。大学進学を希望する県内の県立・私立高校の3年生を対象に3日間開かれています。県内に57人いる指導力の優れた「強化指導力向上支援教員」を中心にした、いわば“選抜講師陣”が教鞭をとり、国・数・英・理の集中講義が続いていました。今年は県立18校、私立9校から672人が参加しています。
教室では、違う制服の高校生たちが机を並べて、真剣なまなざしで授業を聞いています。講師陣もなかなかユニークで、数学や物理など正直授業の内容はよくわかりませんが、話を聞いているとどんどん引き込まれていきます。その姿は、まるで人気予備校講師のよう。
「いいかい?基本とは簡単なことではなくて、大事なこと。だから基本をおろそかにしてはいけない。繰り返し繰り返し身につけることが大事だね」。ある化学の授業では先生がプリントを配りながら、生徒たちにささやいています。なるほどと思わず頷きながら聞いていると、教室の後方では授業見学に来た教員たちが生徒よりも真剣な顔つきで聞いています。先生方も大変ですね。
なかなか面白い取り組みでした。もちろんこの3日間で学力がぐっと向上するというものではないでしょうが、いいきっかけづくり、刺激の場となって、希望を実現させる高校生が増えれば、幸せな話です。
さて聞いてみると、同校では夏休み期間中も3年生になると25日間程度は補習で学校に足を運ぶとのこと。私は高校生時代、けがで県立の進学校には1年しかいませんでしたが、そう言えばそうだったな〜と思い出しました。せっかくの夏休み、大人からみると少しかわいそうな気もしますが、決戦の夏でしょうから、頑張ってくださいね。
決戦の夏といえば、6日からは夏の甲子園。日南学園の初戦は、福島・聖光学院。強豪校ですが、見ごたえのある試合を期待したいと思います。全国高校総体で優勝を決めた、男子バスケットの延岡学園、男子ハンドボールの小林秀峰に続いてほしいものですね。
頑張る高校生たちにとって、悔いのない夏休みになることを願います。
最後の写真は、昨日見た大きな虹です。写真だとあまりきれいに見えませんが、とても幻想的でした。
【渡辺創】