今更ながら・・・

P1000124 皆さん、ご承知の通り、内閣改造がありました。今更ながら、一言。

 報道ベースでは、①官房長官、国土交通相の交代②与謝野氏の起用③「小沢グループ」(と呼ばれる)勢力の冷遇--などに注目が集まったようです。また付随する小幅の人事では、細野豪志さんの首相補佐官などが話題となっています。

 以前も書いたことがあると思いますが、民主党は、とにかく現実の歩みで国民の皆さんにもう一度評価いただけるように努力を続けるしかありません。

 政治部の記者として、時に政党間で、また時に政党間よりも激しく政党内で繰り広げられる永田町の駆け引きや争いを見てきました。まさに生々しい攻防ですから、人間という存在が繰り広げるある種のゲームとしての「おもしろさ」がそこにはあります。だからこそ、政治報道もその「人間臭さ」的な部分に目が行きがちな傾向があります。

 しかし、今大事なのは、そんな田舎芝居のようなお粗末な権力闘争ではありません。もちろん政治は究極的には権力闘争の最たるものです。けれども、その視線の先には必ず国民が、住民が存在しなければなりません。いま求められているのは、長い戦後政治の中で、特にこの20年で極めて硬直化してきた日本の政治を、また混沌とした情勢の中で行き先を見失いつつある社会をいかにして立て直していくかです。

 菅再改造内閣に、そして民主党に求められているのは、「一心不乱さ」と「説明力」です。状況を丁寧に説明し、修正が必要なことは正直に明かす。そしてその実現に向けてひたすら努力を続ける。そういうひたむきな姿勢を貫くことでしか国民の信頼は取り戻せません。野党のせいにしてみても、メディアのせいにしてみても、躓きの最大の責任は自らにあるわけです。そのことを肝に銘じて再出発しなければ先は見えてきません。在野の一介の地方党員でしかありませんが、自らのフィールドで自分の役割を果たしていきたいと思います。

 さて、今回の組閣で、藤井裕久元財務相が官房副長官に就任しました。異例の大物副長官人事ですが、民主党政権誕生時にも浮上した構想だったな〜と記者時代に熱心に取材をしたことを思い出しました。私は政治家と新聞記者という一種の緊張感を持った関係性ではありましたが、記者時代から非常に親しくさせていただいています。

 あえて親しみをこめて「藤井さん」とお呼びしますが、人格、見識ともに素晴らしい方です。多くのことを学ばせて頂き、かつ、たくさんの思い出があります。政治家としても、人間としても尊敬しています。私が今の歩みを始めてからもずっと気にかけてもらっており、参院選落選後も有志とともに激励会を開いてくださいました。写真は上京した際に、議員会館の居室で撮影したものです。

 与謝野経済財政担当相とのつなぎ役や、枝野官房長官のサポートがメーンになるのでしょうが、お体をいたわりながら政権の立て直しに力を注いでいただきたいと思います。

 ただ一つ心配なことが・・・・。実は藤井さん、3月に私の応援で宮崎入りすることが決まっていました。政府の要職就任で状況は不透明になってきましたが、これからもう一度相談です。ぜひ宮崎の皆さんに藤井さんの話を聞いてもらいたいのですが、公務となれば仕方がありません。その件については、ブログでも改めて報告させていただきます。

【渡辺創】