新年の街頭活動スタートは3日から。上沖篤史宮崎市議と渡辺事務所スタッフが協力して山崎街道イオン前での「4時間耐久あいさつ運動」を企画したので、私も参加しました。
イオン前は、政治活動を始めた11年前から定番の場所。今も週朝2回、夕1回はルーティンとなっている場所ですが、今日はお昼を挟むように午前10時から午後2時までの4時間の挑戦。数えてみると、15分で片側約300台の車が通過しましたので、1時間1200台。×4時間で4800台、対抗車線も同じ通行量と仮定すれば合計で1万台近い通行量ということになります。
ほぼ通行車両が対象ですので、マイクは握らず、幟を持ってのいわゆる「手振り」です。都会で政治活動する方々には、イメージが湧かないかもしれませんが、地方都市ではこれも定番の一つ。ちなみに宮崎では、鉄道網は都市間輸送が中心で、宮崎1区内から宮崎1区内に鉄道で通勤する人はあまりいないため、「駅頭」というのはほとんど成り立ちません。
さて、この街頭活動について、時折「恥ずかしくないんですか?」とあまりにも率直な質問を戴くことがあります。数年前は県議会が実施した出前講座「こんにちは県議会」で、勢いよく手を挙げた高校生に、思い切り直球を投げ込まれ、たじろいだことがありました(苦笑)。
正直なところ、慣れはありますが、恥ずかしくなくはありません。今でも。
おそらく私は街頭活動量がかなり多いタイプの政治家だと思いますが、私自身、政治活動を始める前、新聞記者の時代は「何の意味があるのだろう」と思っていましたし、当初はその効果に懐疑的でした。加えて、恥ずかしさが疑問符を抱えた思いを後押しして、後向きな気分だった時期もなくはありませんでした。
ただし、ここが不思議なのですが、「効果がわからないなら、きちんと自分の中で答えが出せるまでは頑張ってみるべきだ」と一貫して考えてきたので、懐疑的であっても手を抜いたことはありません。
政治活動はまだ道半ばですが、実はこの件の結論は出ています。
効果はあります。
これまで自分自身が候補者となったのは、2010参院選、2011、2015、2019県議選。そして今は2021年に間違いなく行われる衆院選に向けて挑戦の準備をしている立場です。この間、国政選挙、統一地方選の責任者を務める機会もありました。少しは選挙の経験を積んできたと言えるかもしれません。
政治家は、選挙に通らなければなりません。もちろん、そのためには自身(候補者・候補予定者)の主張に耳を傾けてもらわなければならないわけですが、なかなか一足飛びにそこまでのチャンスを得られることは少ないというのが現実。その前に「〇〇が選挙に挑戦するらしい」「今度の選挙に挑戦するのは○○という人らしい」という段階をクリアしなければならないわけです。特にこの傾向は大きい選挙ほど強くなります。
平たく言えば、「立憲民主党の渡辺創はいい主張をしているね」(支持)となる前には、「次期衆院選宮崎1区には野党側から立憲の渡辺創というのが挑戦するらしいね」(認知)という段階を踏まなければ話は前に進まないわけです。この「認知」→「支持」に移行するためにも、まずは「認知」されなければならないわけで、街頭活動も街中に貼っているポスターもそのためというわけです。
自分には成し遂げたいことがあって、新たな挑戦を決意しました。そのためであれば、多少恥ずかしかろうが、そんなことは乗り切れる(乗り切ろう!と自らを鼓舞している)というのが「リアル」。
もう一つは、自分の気持ちを鍛える場所としての役割です。街頭に立ったり、マイクを握っているとそう頻繁というわけではありませんが、罵声を浴びせられたり、中指を立てて通って行かれたりすることもないわけではありません。
人間ですから、カッと頭に血が上ることもありますし、心がグラグラと揺らぐこともありますが、そういう時は深呼吸を繰り返して我慢我慢・・・、落ち着きを取り戻そうと努力します。
「きっと政治はこの人の信頼を大きく裏切ってきたんだ」「この人には我慢ならないことがあるんだ」「自分と違う考え方の人がいて当然なのだから、こういう反応もあって然るべしなんだ」・・・・・。
そういう現実を背負うのが、政治と向き合おうとすることなんだと、自分に言い聞かせる鍛錬の場でもありますね。
今日の4時間では、たくさんの方々が好意的な反応を送ってくれました。車を止めて激励に駆けつけてくださった方も、わざわざ飲み物の差し入れを届けてくださった親子もいらっしゃいました。みなさんの声援が大きなエネルギーになった4時間でした。ありがとうございました。
さあ、今年も何があってもめげずに、街頭活動に勤しみます。
【渡辺創】