白熊の思い出

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 定例議会は終わりましたが、何かと慌しい毎日です。

 今週の月曜・火曜と党務で鹿児島に出張しました。その帰り、ホテルをチェックアウトしておみやげコーナーをブラブラしていると大きな「白熊」を発見。後先考えず、思わず買ってしまいました。

 県外の方はご存じないかもしれませんね。白熊というのは、南九州では定番のカキ氷です。氷の上にみかんやパイナップル、スイカ、あんこ等々・・いろんなものがのせてあって、練乳がかかっているのです。今はアイスバーやカップも流通しています。鹿児島は、その発祥の地です。

 さて、買ったのはいいのですが、溶けるので持って帰るわけにもいかず、自分で車を運転しているので、すぐに食べることもできず、はてさてと思案。高速道路に乗って、最初の桜島サービスエリアで早速休憩し、カップのふたを取りました(笑)。

 サービスエリアで桜島を眺めながら、白熊をつついていると、6年前に亡くなった祖母を思い出しました。

 私が大学1年の夏休みでした。宮崎に帰省中に何の目的だったのか忘れましたが、鹿児島の図書館に行く計画を立てると、祖母が「一緒に行きたい」とのこと。二人で電車に乗り込み、図書館や博物館を回った後、天文館でお昼をとり、喫茶店で白熊を食べました。

 幼い頃から同居していたので、私が大学に入り、宮崎を離れ、一緒に過ごす時間がなくなったことが寂しかったのかもしれません。どんなに成長してからも「そうちゃん、そうちゃん」と呼んでいた祖母の笑顔が浮かびました。

 そんなことを思い出しながらの“白熊休憩”もつかの間、その後は鹿児島出張の間に党本部から与えられた宿題に頭を悩ましながらの帰路でした(苦笑)。

【渡辺創】